たとえば、総工費1000億円をかけた新工場で生産を始めた新商品が販売不振で、このプロジェクトは大幅な赤字に陥っているとしましょう。
生産を注視にして撤退する方がよさそうですが・・・。
すでに投じられた設備投資のコストの中には、機械設備を他の企業に売却したり、工場や土地を売却したりして、回収できる部分もあるはずです。
それで、工場の総工費1000億円のうち、たとえば300億円が回収可能だったとすると、残りの700億円が設備投資のコストのうちで
「投資プロジェクトから撤退しても回収できない金額」となり、これをサンクスコスト(埋没費用)
と呼びます
サンクスコストが大きいと、心理的に撤退を判断しにくくなります。
撤退すれば、サンクスコストを回収するチャンスが永久に失われるからです。
しかし、このサンクスコスト700億円は、投資が行われた段階で、すでに将来の経営判断には無関係な金額になっていたと考えるべきです。
サンクスコストはきっぱりと忘れて、撤退するかどうかを判断すべきです。
このサンクスコストは、身近にはギャンブルであるパチンコや投資のFXや株、なんかをイメージするとわかります
損切り出来ずに塩漬けとなる状態がまさにサンクスコストの心理です
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