こういった広い概念でコストをとらえる時、評価の考え方の基本になるのが機会費用です。
なんらかの買い物をするのに1時間かかったとして、1時間あればあれもこれも出来たのに、それが出来なかったのだから、コストを負担したと考えるわけです。
例えば、その1時間でテレビを観れば、何らかの指標で計って300の満足が得られたとします(300円と読み替えてもかまいません)
また、その1時間で睡眠をとれば、200の満足が得られたとします。
テレビと睡眠のどちらかしかできませんから、より満足が高いテレビの方を選んで、300の満足をコストとして犠牲にしたと考えます。
これが機会費用です。
つまり
機会費用とは
ある行動を選択することで失われる、他の選択肢を選んでいたら得られたであろうコストのこと。
本当は大手メーカーが製造しているのに、スーパーやコンビニの独自商品として安く売られているPB商品などの安さの秘密は、機会費用で説明できる事があります。
大手メーカーの生産設備が稼動していない時には、設備の機会費用はゼロなので、原材料費とわずかな光熱費だけでPB商品が製造できるといった事情があるのです。
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