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2012年3月4日日曜日

お金を二人で分ける、不満ならば拒否し両方もらえないゲーム「最後通牒ゲーム」損得勘定と非合理の実験

ビジネス的な経済学というか心理学の非合理さの話(行動経済学と呼ばれます)。

しかし、人間心理的な不思議な話でもあるゲーム

 

それは

最後通牒ゲーム

と呼ばれる不思議な実験です

 

最後通牒ゲームとは

AさんとBさんの前に1万円があります。

AさんとBさんはCさんにこの1万円をもらって二人で分けることになったのですが、Cさんは1万円を分けるときの条件を一つつけました。

それは1万円をどう分けるかAさんが決めること、BさんはAさんの分け方が不満なら拒否できること。

ただし、Bさんが拒否したら、AさんもBさんも1円ももらえません。

Aさんはどのような分割提案をすべきでしょうか?

と言う心理学的なゲームの実験

実験結果がどうなると思いますか?

これはゲーム理論で最後通牒ゲームというやや大げさな名前のついたゲームです。

「論理的には」Bさんは分割提案を拒否してしまうと何ももらえないのですから、1円以上どんな提案でも拒否する理由はありません。

つまりAさんが9990円をAさんに10円をBさんに分けるという提案をしたなら、それを拒否したら10円以下の0円の収入しかないのですから、それでも受け入れざる得ないはずです。

しかし、実際にはAさんが極端に自分に有利な提案を行うとBさんの側は拒否することが多くなります。

最後通牒ゲームは簡単にできるので、経済学部の学生の授業の一環として行われるのを始め、数多くの実験が行われてきました。

それによると、分割される金額の絶対額、被験者の経済状態が影響を与えるものの、大体Bさん側の取り分が3割を切ると拒否が多くなるようです。

また、Aさん側も自分の有利な立場を濫用した相手を怒らせるようなことはあまりなく、半分づつの分割を提案することが多いようです。

 

人間心理とは不思議なものです、損した気分になるくらいなら道連れをしたくなる感情が確かにあります

 

そんな合理的で不思議だけど、気持ち的にわからなくない実験ゲームがあることを「出社が楽しい経済学」で知りました

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